INNOVATOR’s LAB 2026を修了|My Landが4カ月で問い直したこと

株式会社My Landは、社会課題の解決に挑む起業家を対象とした「INNOVATOR’s LAB 2026 for Impact Builders」に採択され、2026年9月に4カ月間のプログラムを修了しました。この期間は、事業を拡大する方法を学ぶだけではなく、My Landが「誰の、どのような課題を解決する会社なのか」「管理栄養士の専門性を社会の中でどう生かすのか」を根本から問い直す時間となりました。これまでの事業を棚卸しし、企業様に提供する価値と、これからMy Landが担う役割を改めて整理した4カ月についてご紹介します。
「INNOVATOR’s LAB 2026 for Impact Builders」を修了しました
My Landは、「INNOVATOR’s LAB 2026 for Impact Builders」に採択され、約4カ月間にわたり、メンタリングや参加者同士の対話、実践期間での仮説検証などを通じて、事業と組織のこれからを見つめ直してきました。
参加前も企業様からのご相談を受け、管理栄養士とともに商品・サービス・コンテンツづくりに関わり、少しずつ実績も積み重なっていました。一方で、振り返ってみると「目の前の案件を進めること」に集中し、自分たちがどこへ向かっているのかを十分に問い直せていなかった時期でもありました。
代表の住吉自身、「このプログラムがなければ、低空飛行を続けていたことにさえ気づかなかった」と感じています。立ち止まって事業そのものを問い直す機会を得られたことが、今回の参加における最も大きな意味の一つとなりました。
- プログラム名:INNOVATOR’s LAB 2026 for Impact Builders
- 実施:NPO法人ETIC.
- 参加期間:2026年5月~9月
- 参加者:株式会社My Land 代表取締役 住吉 彩
4カ月間で問い直したのは、「何を売るか」ではなく「何のために存在するか」
プログラム期間中に何度も立ち返ったのが、My Landが掲げる「健康なときから管理栄養士と出会える社会」というビジョンです。
これまでは、管理栄養士の専門性を生かした記事執筆・監修、レシピ開発、セミナー、商品評価など、企業様からいただくさまざまなご相談に応えてきました。しかし、事業を棚卸しする中で見えてきたのは、My Landの価値は「管理栄養士に仕事を依頼できること」だけではないということでした。
企業様が本当に解決したいのは、「管理栄養士を起用すること」そのものではありません。新しい商品やサービスの価値をどうつくるか、生活者へどう届けるか、健康という視点を事業にどう組み込むか。その課題を一緒に整理し、必要な専門性を組み合わせ、実際に動く形までつくることに、My Landの役割があります。
今回のプログラムで得た大きな学び
1.自分たちの事業を、一度すべて棚卸しする
今回、大きな転機となったのが、これまでMy Landが行ってきた案件や業務を改めて棚卸ししたことです。
なぜ相談をいただいたのか。何を提案したのか。企業様は何に対して対価を支払ってくださったのか。どの部分が評価され、なぜ次の相談や継続につながったのか。そして、その中でMy Landだからこそ担えていたことは何だったのか。
一つひとつを言語化したことで、これまで感覚的に行っていた仕事の中から、My Landの強みや再現すべき価値が見えるようになりました。
2.「管理栄養士に何ができるか」から考えない
もう一つの大きな変化は、改めて管理栄養士という専門職そのものと向き合ったことです。
管理栄養士には、栄養指導だけではなく、食、商品開発、情報発信、生活者理解、予防、地域、子育て、高齢者支援など、多様な専門性や経験があります。一方で、専門性があるだけでは社会の中で十分に活用されるとは限りません。
そこでMy Landが考えるようになったのが、「管理栄養士には何ができるか」からサービスを考えるのではなく、「企業様や生活者が抱える課題を解決するために、どの専門性を、どのように組み込むべきか」から考えることです。
専門家を起点にするのではなく、課題や生活者を起点にする。その上で、管理栄養士の専門性を必要な場所へ実装することが、My Landがこれからさらに磨いていく役割です。
3.目の前の「作業」ではなく、その一歩前の問いを考える
プログラムの中でも特に大きな学びとなったのが、メンターとの対話でした。
経営や事業の経験がはるか先を行く方々でありながら、完成された正解を示すのではなく、「今のMy Landが次に考えるべき一歩」を具体的に示していただきました。大きな未来だけを見るのではなく、現在地を正確に捉え、次に解くべき問いを明確にすることの重要性を実感しました。
この学びは、そのままMy Landが企業様と仕事をする際の姿勢にもつながっています。ご相談いただいた内容だけを受け取るのではなく、その一歩手前にある「なぜそれを行いたいのか」「本当に解決したい課題は何か」を考えることを、これまで以上に大切にしていきます。
4.一人でできることを増やすのではなく、会社として再現できる形へ
事業の棚卸しを通して、もう一つ明確になったのが組織の課題です。
これまでは、代表の住吉自身が企業様へのヒアリング、企画、提案、管理栄養士の選定、進行、品質確認まで幅広く担ってきました。柔軟に対応できる一方で、それだけでは事業として届けられる価値や人数に限界があります。
そこで現在は、案件の進め方、専門家の選定・評価、役割分担、品質基準などを整理し、「住吉個人だからできる仕事」から「My Landだから提供できる仕事」へ変えていく取り組みを進めています。
改めて見えてきた、My Landの役割
- 企業様が抱える課題や、事業の目的を整理する
- その先にいる生活者にとって必要な価値を考える
- 食・健康の専門性をどこに組み込むべきかを設計する
- 必要な管理栄養士・専門家を選定し、チームを組成する
- 商品・サービス・コンテンツ・イベントなどの施策へ落とし込む
- 関係者との調整、進行管理、品質確認を行う
- 実施後の結果を振り返り、次の改善につなげる
My Landは、管理栄養士を紹介することだけを目的とした会社ではありません。
企業様が「食や健康の領域で何かしたい」と考えたとき、その構想がまだ曖昧な段階から一緒に問いを立て、企業様が持つ資源や強み、専門家が持つ知識や経験、そして生活者にとっての価値が重なる場所を見つけ、実際の事業へつなげていくことを目指しています。
企業・専門家・生活者、すべてを「生活者」から考える
今回、事業を見つめ直す中で、My Landが大切にしたい視点もより明確になりました。それが「生活者起点」です。
企業様で働く方も、管理栄養士も、仕事という役割を離れれば一人の生活者です。そのため、一者の利益だけを考えるのではなく、企業様にとっての事業価値、専門家にとっての専門性を生かせる価値、そして生活者の日常がより良くなる価値が重なる状態をつくることが重要だと考えています。
商品を売ることだけでも、専門家に仕事をつくることだけでもありません。「この取り組みによって、誰の生活がどう良くなるのか」まで考え、その価値が続く仕組みをつくることが、My Landが目指す事業づくりです。
「健康なときから管理栄養士と出会える社会」を、事業を通じて実現する
My Landが創業時から掲げている「健康なときから管理栄養士と出会える社会」というビジョンは、今回の4カ月を通じて変わったわけではありません。
むしろ、どのように実現するのかが、以前より明確になりました。
一人ひとりの生活者に直接サービスを届けるだけでは、出会える人数には限界があります。一方で、食品、ヘルスケア、流通、教育、地域、メディアなど、すでに生活者との接点を持つ企業様の事業に食と健康の専門性が組み込まれれば、日常の中に自然と健康につながる接点を増やしていくことができます。
そのためMy Landは、管理栄養士を「病気になった後に相談する専門職」だけではなく、商品開発、事業開発、サービス設計、顧客体験、情報発信など、健康な日常をつくるさまざまな場面で力を発揮できる存在として社会へつないでいきます。
次の4カ月は、「考える」から「動きながら磨く」へ
今回のプログラムでは、事業の土台を一度崩し、改めて組み直すような時間を過ごしました。
だからこそ、ここからは完成するまで考え続けるのではなく、企業様との実際の取り組みの中で動き、検証し、必要に応じて修正していきます。仮説を立て、実践し、結果から学び、次へ進む。その繰り返しによって、My Landの事業そのものを成長させていきたいと考えています。
また、今回得られた大きな財産の一つが、人との出会いでした。普段であれば気軽に接点を持つことが難しいメンターの方々、そして、それぞれ異なる課題に向き合いながらも「より良い社会をつくりたい」という想いを持つ仲間とのつながりは、これから事業を進める上でも大きな支えとなっています。
4カ月間で得た学びをMy Landの中だけに留めず、これからご一緒する企業様、管理栄養士、そしてその先にいる生活者へ還元してまいります。
食・健康・ヘルスケア領域の事業づくりをご相談ください
My Landでは、「管理栄養士に何をお願いするか」が決まっていない段階からご相談いただけます。新しい商品・サービスへ健康価値を取り入れたい、既存事業を食や健康の視点から見直したい、生活者や専門家の視点を取り入れながら新しい企画を考えたいなど、構想段階から一緒に整理することが可能です。
すぐに施策を決めるのではなく、「誰の、どのような課題を解決したいのか」から一緒に考え、企画設計、専門家選定、実施、検証まで伴走します。まだ答えが決まっていないテーマこそ、ぜひMy Landへご相談ください。







