廃棄野菜・果物をジェラート・ポタージュへ|管理栄養士と進めた産学連携商品開発

廃棄野菜や果物を活用したジェラート・ポタージュの商品開発において、産学連携で商品をつくるだけでなく、その背景や素材の魅力を生活者へどう伝えるかが課題となっていました。My Landでは、管理栄養士がジェラート・ポタージュの商品開発・監修に参加し、素材や商品の特徴を食と健康の視点から整理。販売時の商品説明やウェブサイト等に活用できる専門家コメントへ変換することで、産学連携・未利用食材活用・専門性が一体となって伝わる顧客接点づくりを支援しました。
今回の取り組みで変わったこと
- 産学連携で商品を開発するだけの状態から、専門家の視点を商品価値に組み込める状態へ
- 廃棄野菜や果物を活用する背景だけでなく、食の魅力まで生活者へ説明できる状態へ
- 管理栄養士が完成後にコメントするのではなく、商品開発・監修の段階から関わる体制へ
- 専門情報をそのまま伝えるのではなく、販売時に生活者へ伝わる言葉へ変換
- 商品説明やウェブサイト等で活用できる専門家コメントを整備
- イベント・店舗等の販売接点でも商品の背景と専門性を伝えられる基盤を整備
未利用食材を商品化するだけでは、価値は生活者まで届かない
本案件では、廃棄野菜や果物を活用し、ジェラートやポタージュとして新たな商品価値をつくる産学連携の取り組みが進められていました。食材を廃棄せず新しい商品へ生かすこと自体には意義がありますが、それだけで生活者が商品の魅力を理解し、手に取る理由になるとは限りません。
当初求められていたのは、商品開発への管理栄養士の参加や監修、販売時に使用できる専門家コメントの作成でした。しかし背景には、「未利用食材を活用した商品」という情報と、実際に生活者が商品を選ぶ際に知りたい「どんな素材なのか」「食としてどんな魅力があるのか」「どのように楽しめるのか」との間をつなぐ必要がありました。
クライアントには、産学連携による商品開発という既存資産があります。一方で、大学・企業・販売現場それぞれが持つ情報を、食と健康の専門性を通して生活者に伝わる価値へ整理する役割が必要でした。そこでMy Landは、単に監修者を配置するのではなく、商品開発から販売接点まで専門性が機能する形を設計しました。
「専門家に監修してもらう」から「専門性を商品価値として機能させる」へ
My Landが立てた仮説は、管理栄養士の価値を「完成した商品に専門家コメントを付けること」だけに限定しないことでした。商品開発の段階から管理栄養士が関わり、素材・商品の特徴と生活者の食生活をつなぐことで、販売時にも使える情報まで一貫して設計できると考えました。
そこで、商品そのものを確認したうえで、栄養素の説明だけではなく、素材の特徴や食べ方、商品としての魅力を整理。産学連携や未利用食材活用という背景と、生活者が実際に商品を選ぶ場面をつなぐ専門家コメントへ変換しました。
目指したのは「管理栄養士監修」という肩書きを加えることではありません。商品、専門家、販売接点をつなぎ、生活者が日常の買い物やイベントの中で食と健康の専門性に自然に触れられる状態をつくることです。
商品開発から販売接点まで、専門性が機能する形へ実装
商品開発の段階から管理栄養士の視点を組み込む
管理栄養士がジェラート・ポタージュの商品開発・監修に参加し、使用する素材や商品の特徴を確認しました。完成後の商品にコメントを付けるだけではなく、商品をどのような視点で捉え、どの情報を生活者へ伝えるべきかを整理しています。
健康情報を過度に付加するのではなく、商品コンセプトや味わい、素材の特徴と矛盾しない形で専門性を活用することを重視しました。
素材の特徴を「生活者が理解できる価値」へ変換
野菜や果物について専門的な情報を並べるだけでは、商品の魅力は十分に伝わりません。そこで、素材の特徴を確認したうえで、生活者が商品を手に取る場面を想定し、食生活の中で理解しやすい情報へ整理しました。
管理栄養士の専門性を、知識の提示ではなく「商品を選ぶための判断材料」に変換することが、この工程での重要な役割でした。
販売時に使える専門家コメントとして顧客接点へ実装
整理した内容は、商品説明、ウェブサイト等で活用できる専門家コメントとしてまとめました。これにより、専門家の判断を商品開発の内部だけに残さず、生活者が実際に商品と出会う接点でも活用できる状態を整えています。
イベントや店舗販売では説明できる時間が限られます。そのため、産学連携の背景、素材の特徴、専門家の視点が分断されないよう、短い接点でも商品の価値が伝わることを意識しました。

イベント販売でも産学連携の背景と商品価値を伝えられる状態へ
「おおさか産祭り」への出展では、商品そのものだけでなく、大学・企業・My Land等が連携して開発した背景も生活者へ伝わる重要な要素となります。販売の現場で説明しやすい情報を整えることで、開発の裏側にある考え方や専門性を商品価値の一部として届けられるよう支援しました。
専門家の役割も「作業する人」から「一緒に価値を考える人」へ
管理栄養士|素材と生活者の食生活をつなぐ
管理栄養士の役割は、栄養成分を確認することだけではありませんでした。ジェラートやポタージュとして商品化された素材について、何を生活者へ伝えると商品の理解につながるのかを考え、専門情報を食生活の言葉へ変換しました。
また、健康効果を過度に期待させる表現ではなく、食品としての魅力と専門性が両立する範囲を判断することも重要な役割です。
大学・企業・専門家|それぞれの知見を1つの商品価値へつなぐ
産学連携では、大学、企業、専門家がそれぞれ異なる知見や役割を持っています。本案件では、それらを個別に見せるのではなく、商品開発、素材活用、専門家監修、販売という一連の体験として生活者へ届けることを意識しました。
My Landは専門家を紹介するだけではなく、各関係者の役割と商品価値との接続点を整理し、専門性が生活者との接点で機能する形へつなぐ役割を担いました。
専門家の知見を「商品の中」から「販売の場」までつなげた
- 管理栄養士が商品開発・監修に参加する体制を構築
- 素材や商品の特徴を食と健康の視点から整理
- 専門情報を生活者が理解しやすい表現へ変換
- 販売時に活用できる専門家コメントを整備
- イベント・店舗等で商品の背景と専門性を伝えられる基盤を整備
今回確認できたのは、商品開発の中だけにあった専門的な知見を、実際の販売や情報発信に利用できる形へ整理できたことです。一方で、専門家コメントの有無による購入率や、生活者の理解度、商品の継続購入などの数値成果については、現時点で確認できていません。
今後は、販売時の反応、専門家コメントの閲覧や活用状況、商品への理解、購買行動などを検証することで、管理栄養士の専門性がどの顧客接点で最も機能するのかを明らかにできます。今回の取り組みは、その検証を行える状態をつくった段階とも位置づけられます。

この取り組みから分かったこと
- 未利用食材の活用だけでなく、「なぜ生活者にとって魅力的なのか」まで設計する必要がある
- 専門家は完成品を確認するだけでなく、商品開発段階から関わることで判断を生かしやすい
- 栄養情報を増やすことと、商品価値が伝わることは同じではない
- 専門家の知見は、販売・ウェブ・イベント等の顧客接点までつないで初めて生活者に届く
- 産学連携では、参加者を増やすだけでなく、それぞれの専門性がどこで機能するかを設計することが重要
My Landが担ったのは「管理栄養士の監修」だけではありません
- 産学連携プロジェクトにおける専門家活用の整理
- 管理栄養士が商品開発に関わる役割の設計
- 商品・素材の特徴整理
- 生活者へ伝えるべき情報の整理
- 管理栄養士による商品開発・監修
- 専門家コメントの設計・作成
- 商品説明やウェブ等の顧客接点への展開
- イベント・店舗販売を想定した価値訴求の整理
専門家を増やすのではなく、専門性が機能する場所を増やす
今回の取り組みで重要なのは、ジェラートやポタージュに「管理栄養士監修」という表示を付けることではありません。大学や企業が持つ商品開発力、地域の食材、販売の場という既存資産に管理栄養士の専門性を組み込み、生活者へ届く情報として機能させたことです。
My Landは、管理栄養士を紹介して終わる会社ではありません。誰のどのような暮らしの課題を変えるのかを整理し、企業・大学・専門家等をつなぎ、必要な専門性を商品やサービス、店舗、ウェブ等の日常接点へ実装します。
商品開発、監修、コメント作成はそのための手段です。企業様がすでに持っている商品・サービス・販売網へ食と健康の専門性をどう組み込むかを設計することで、単発の制作物ではなく、専門性が継続的に機能する仕組みづくりを目指します。

この取り組みを他の商品・サービスへ広げるなら
今回実施したのはジェラート・ポタージュの商品開発・監修と専門家コメントの整備ですが、同じ考え方は他の商品や顧客接点にも応用できます。特に、地域食材、規格外品、未利用食材、農産物等について、背景や素材の魅力だけでは生活者へ価値を十分に伝えきれていない商品で活用できます。
- 地域農産物を活用した加工食品の商品開発
- 規格外・未利用食材を活用した商品
- スーパーマーケットや小売店での商品説明
- ECの商品ページや購入後コンテンツ
- 地域イベントや展示会での商品訴求
- 大学・自治体・企業による産学官連携プロジェクト
- 専門家による商品評価・モニターを活用した検証
ただし、上記は今回すべて実施した内容ではなく、今回の設計思想を応用できる可能性のある領域です。商品や対象者、販売方法に応じて、必要な専門性と検証方法を設計する必要があります。
このような課題をお持ちの企業様へ
- 地域食材や未利用食材を商品化したが、価値の伝え方に悩んでいる
- 健康・栄養の視点を商品に加えたいが、何を伝えるべきか分からない
- 管理栄養士を活用したいが、監修以外の関わり方が分からない
- 商品開発と販促が分断され、専門家の知見を販売に生かせていない
- 産学連携を実施しているが、それぞれの役割を商品価値へつなげきれていない
- 店頭・EC・イベント等で商品の健康価値を分かりやすく伝えたい
- 専門家の意見を生活者に伝わる表現へ変換したい
対応可能な支援
今回実施した支援
- 産学連携の商品開発への参加
- 管理栄養士によるジェラート・ポタージュの監修
- 素材・商品の特徴整理
- 食と健康の視点からの商品価値整理
- 販売時に活用できる専門家コメント作成
- 商品説明・ウェブ掲載を想定した情報整理
- イベント・販売時の価値訴求支援
関連してご相談いただける支援
- 食と健康に関する事業・商品課題の整理
- 商品コンセプト・健康価値の設計
- 管理栄養士等の専門家を含む共創チーム編成
- 専門家による商品評価・アンケート設計
- モニター・小規模検証の設計
- レシピ・食べ方提案の企画
- 商品ページ・同梱物等への専門性実装
- 店舗・イベントにおける専門家活用
- 生活者インタビュー・調査
- 実証結果を踏まえた改善・横展開設計
このようなご相談にも対応できます
管理栄養士に商品を監修してもらうだけでも相談できますか?
相談可能です。ただし、監修を行うこと自体を目的にせず、商品や対象となる生活者、販売方法を確認したうえで、どのように専門性を活用することが適切かを整理します。商品によっては、監修以外の方法が適している場合もあります。
商品企画が固まっていない段階でも相談できますか?
ご相談いただけます。既存の商品・サービス・顧客接点と、現在感じている課題を整理したうえで、必要な専門性、実装先、小規模に検証する方法等を検討します。
大学や地域事業者が複数参加する案件でも対応できますか?
今回のように複数の関係者が関わるプロジェクトでは、それぞれが持つ専門性や資産を整理し、誰がどこで価値を生み出すのかを設計することが重要です。My Landでは、食と健康の専門性を中心とした役割設計や専門家活用についてご相談いただけます。
専門家コメントを作った後の効果検証もできますか?
閲覧、利用、購買、アンケート等、実装する顧客接点に合わせて検証項目を設計することができます。今回の案件では購買等の数値成果までは確認できていないため、今後検証すべき領域として整理しています。
商品に「専門家」を付ける前に、専門性がどこで機能するかを一緒に考えます
管理栄養士の監修、コメント、レシピ等は、それ自体が目的ではありません。My Landでは、まず商品・サービスを利用する生活者の課題と、企業様がすでに持つ商品・販売網・顧客接点を整理し、「食と健康の専門性をどこに組み込めば価値になるのか」から設計します。
依頼内容が固まっていない段階でもご相談いただけます。必要に応じて専門家や共創パートナーを編成し、小規模な検証から既存の商品・サービスへの実装、その後の改善や横展開まで一緒に考えます。







